ウルトラマラソン完歩のお話【レース前半編】
丹後100kmウルトラマラソンの孤軍奮闘記
思い出しながら書いてますので、記憶が定かでないところは専門的サイトをご覧くださいね。
一度目の峠越えを果たし少し半島周囲を走ります。
(下の図で10キロから35キロくらいまでなんですね)
七竜峠という名前を今書きながら、調べてみて初めて知りました。
(HPよりお借りしました)
この間も、見事にアップダウンが続きます。
平坦な道はほとんどありません。
「えらいところに来たもんだ」
スピードを上げることもできず、かといってどうやって走ればいいのかわからず、
「仕方ない、景色でも見気を紛らわすか!」
と写真を撮りながら走っておりました(ほぼ歩きペース)
ただ、とてもうれしかったのが、沿道の応援です。
どこのマラソン大会に出ても感動するのですが、本当に沿道の応援には救われます。
特に、おじいちゃん・おばあちゃん、子供たちの元気な声には励まされます。
自然と「ありがとう」「おっちゃん、頑張るで」といってしまいます。
このマラソン大会は歴史もあるので、地域に定着している感じがありました。
地域総出で盛り上げよう!成功させよう!という気持ちが見えてくる大会です。
ただ、申込むときもそうだったのですが、参加料が高い(仕方ない)ため、改めて
「時間をかけて、走るという最高の贅沢」をさせていただいているのだという気持ちになりました。
贅沢を味わいたいのだけれど、そんな余裕はない・・・。なんか複雑な気持ちで走っておりました。
「いったい、何の為にこんなしんどい想いして、走っているんだろうか???」そんなことばかり頭によぎります。
20キロ・・・、いつもと違う。ペースは恐ろしく遅いのもかかわらず、足がしびれてきている。「1/5やでまだ!」と自分に言い聞かせている。
30キロ・・・、あれ、腰が痛くなってきた。ポーチをきつく絞めすぎていたので、ゆるめてみるものの変化無し。
横を併走していたグループの人の話し声
どこかのAさん「しかし、しんどいですね・・・」
どこかのBさん「フルマラソンとぜんぜん違うのが、ウルトラマラソンは想像もできないような身体の異変が起きるから・・・」
って、マジですか!
想像もできないようなって、
あちこちが痛くなる・・・これは普通
ハンガーノック・・・これはしょっちゅうなる
ナトリウム血症・・・これも一度なったことがある
熱中症・・・今回は気にしている
血のしょんべんが出る・・・これは聴いたことがある
食べ物が受け付けない・・・これも聴いたことがある
さあ、そうこうしているうちに、35キロ。またもや峠への上り下りが始まります。
実はそのときに足には異変が起きておりました・・・。
頭はシャープなのですが、足が全く前に出ていかないのです・・・。
な、な、な、なんでー
続く