ウルトラマラソン完歩のお話【レース中盤編】
丹後100kmウルトラマラソン孤軍奮闘記の続きです。
35キロ・・・七竜峠への再アタック開始です。
といいましても、体調異変と35キロの壁のダブルパンチで全く前へ進みません。
どうしよう・・・
景色を見る余裕もない。
時間を見る、明らかに設定していたより遅い。タイムマネジメントもへったくれもない。
この峠の上り下りだけはなんとかしよう。と目標を下げてアタックです。
実はこのマラソンの給水ポイントはだいたい3キロ~5キロおきに設定されています。
(この運営がとても助かります。そして走る贅沢というのはこのことを意味します)
ボランティアの方々やレース運営の方々には本当に頭が下がります。
地域の中高生は総動員されているのではないかなと思いました。
(しんどい休憩所ではマッサージしてくれる中高生もいました)
余談ですが、お金と時間に余裕のある人はどんどんこんなマラソン走ることをおすすめいたします。地域貢献の一環ですよね。
だって、通常では前日泊で現地でおいしいものを食べて、当日は大会に出て温泉でゆっくり、夜はビールで乾杯。そして、翌日はみやげ物を買って帰る・・・まさに現地で消費を拡大する旅行ですから。これを家族で行けるとなると最高の家族孝行にもなりますよ。
話はそれましたが、フルマラソンの42.195キロ地点の看板を突破、普段の時間の2時間遅れです。
43キロあたりの休憩所で初めてトイレに行きます。水分が出ない・・・、顔からは塩がポロポロ落ちてくる。
相変わらず、息は上がらないのだけれど(そりゃ一生懸命走れないもの)足が前に出ない。出そうと思っても言うことを聞いてくれない。
そして少し上り・・・下り・・・ようやく少し平坦な道へやってきます。
「なんとか峠を越えた・・・」
もう足は残っていませんでした。特に下りが影響したのでしょうか?
痛い感覚ではなくて、動かない。筋肉ではなくて骨にきてのかも?
このマラソン大会は5キロ表示と給水所(休憩所)まで残り1キロの表示が出ます。
このあたりを走って(歩き含め)いたときには
「残り1キロまで前に進み続けて、1キロ表示が出たらもう一息足を前に出そう・・・」
「休憩所では水を頭からかぶって、水分補給を忘れず」を繰り返していました。
ところが・・・、50キロ付近の休憩所へたどり着くも、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とまあこんな感じで
長い長い。
まだ半分。60キロからはさらに恐ろしい壁が立ちはだかっていることを知らずに・・・。
続く